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遥か未来の地球で起きた、至上最悪の大雨、強風。
大混乱を招いたこの異常気象により、日本人の約98%は命を落とした。
だがこの異常気象が招いた悪夢はこれだけに終わらなかったのだ。
そう、大雨は地球の大地ほとんどを飲み込み、この地球に残った地は、富士山やエベレストといった標高の高い地だけになっていた。
それにより世界の人口は約10億人と激減。
そして生き延びた約2%の日本人は、ヨーロッパ最高峰の山である、エルブルースに移住した。
一方、日本最高峰の山である富士山は、日系人がサン・ライズ・アイランドと改名し、そこを住処としていた。
また、サン・ライズ・アイランドの人口は100年ほどで約6000万人に増え、順調に繁栄していたのである。
そして人々は、サン・ライズ・アイランドを4つの地域に区切り、そこを4大都市として暮らすことに決めた。
北に位置する地区をヴィン・クロード。
東に位置する地区をクラン・クロード。
この2大都市を合わせてクロード。
西に位置する地区をロアーム・ゼムト。
南に位置する地区をフットレ・ゼムト。
この2大都市を合わせてゼムト。
そう呼んでいた。
そんな中、地球破滅への時は刻々と近づいていた。
その発端となった謎の事件。
事件に巻き込まれた者の中で、行方不明者が多数、そして少人数の身体に突然変異が起きていた。
これは、その異変にいち早く気付いた青年たちが奮闘する物語である。
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