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くすっと笑みを零すと、懲りずにマナが駄々をこねる。 「駄目駄目っ。今日は女だけで飲みまくるんだからっ」 「だーからだろ? 飲みまくるんだったら尚更。同行同伴は絶対。誰がお前の介護するんだよ」 「か、かいっ……」 「まともに立ち上がる事も出来なくなるくせに」 むう、と膨れるマナは、ショウくんと出逢った日も相当お酒に飲まれていたらしい。 その時優しく介抱してくれたのがショウくんで、年下とは思えない包容力に、あっさり落ちたのだと聞かされていた。 そんな出逢い方をしたショウくんが、マナを心配するのは当然の事だ。 「あ、そうだ。明菜さんさえ良ければ、こっちも一人呼んでいっすか?」 マナの頬の感触が余程いいのか、抓ったままの指をむにむにと動かしながらショウくんが訊ねる。 「オレがマナ送ってくとなると、逆方向の明菜さん一人で電車に乗る事になるでしょ。無害な男、ボディーガードに付けるから」 「あ、そんな気遣って貰わなくても大丈夫だよ。その人も迷惑だろうし」 「なんかあたしが酔い潰れる前提で、話進んでない!?」 頬を摘まれている所為で、はふはふとしか言葉が出ないマナは、涙目になりながらショウくんに抗っている。 「あいつも最近ちょっと落ちてるみたいだし、憂さ晴らしもさせてやりたいんすよね」
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