18/38
前へ
/673ページ
次へ
……私もこうやって、誰かに甘えてみればよかったのかな。 そしたら、タツキの行動ももっと寛容に受け入れることが出来たのかな。 タツキに寄り掛からなくても、他の誰かと居ることも出来るんだって…… そうやって、タツキと対等の立場に立っていれば、ヒカリとのことも許すことが出来たのかな…… あ……それじゃあ、結局は、恋人で居る必要なんて完全になくなっちゃうじゃない。 腕に触れてくれているさとるくんの熱い手に、片方だけ掌を寄せ、……きゅ、と軽く力を込めると、 さとるくんには見られないように、うつむいたまま嘲笑を浮かべた。 .
/673ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8215人が本棚に入れています
本棚に追加