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……私もこうやって、誰かに甘えてみればよかったのかな。
そしたら、タツキの行動ももっと寛容に受け入れることが出来たのかな。
タツキに寄り掛からなくても、他の誰かと居ることも出来るんだって……
そうやって、タツキと対等の立場に立っていれば、ヒカリとのことも許すことが出来たのかな……
あ……それじゃあ、結局は、恋人で居る必要なんて完全になくなっちゃうじゃない。
腕に触れてくれているさとるくんの熱い手に、片方だけ掌を寄せ、……きゅ、と軽く力を込めると、
さとるくんには見られないように、うつむいたまま嘲笑を浮かべた。
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