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自惚れだと、謙遜してみても……先生の気持ちを察していないわけじゃなかった。
私以外の女の子を誘ったことがないと言っていた先生の言葉を素直に受け入れて、
私が期待していた通り、女の子を軽く見ない、素敵な紳士の先生が、
『……君だから……』
声を掛けてくれた理由を考えれば……
……容易く、その想いに気づける。
「君と居ると、頭では凄く緊張してるんだけど……心が、凄く安心してるんだ」
「……」
「いつか、この緊張が解けたときに、どうなるんだろうって、考えるとさ……」
「……」
「心の安らぎだけが、……残る気がするんだよ」
これは……
「正直、こういう気持ちになった自分が一番戸惑ってる……」
「……」
やっぱり、れっきとした……告白。
「それでも、……こんな風に穏やかな時間が続くといいなって思える人に出逢えたことを……大切にしたいと思ったんだ」
「……」
先生の言葉が心からの言葉だというのは、わかる。
こんなに綺麗な瞳で真っ直ぐ見つめられて、
その瞳の持つ誠意を、こんなにもひしひしと感じるのに……
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