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自室に向けて歩き出す。部屋が少なく、誰かが寝ているだろうが今は何よりも眠い。誰かが寝ていればソファでも何でもいい。とにかく眠りたい。
部屋に入ると人の気配を感じた。やはり先客が居たようだ。俺はなるべく音を立てないように、服を着替えソファに歩き出す。
「うおっ」
誰かに引っ張られ、体制を崩しベッドに倒れ込む。
倒れる時に思わず閉じた目を開くと、ガルが俺の上に乗っていた。
「お、怒ってないって言ったじゃないですか!マウントとって今度は殴るつもりかおい!」
「……」
無言で返されると余計怖いものがある。多少ぼけたのだからもう少し反応があっても……。
「んっ……」
ガルは何も言わずに顔を近づけ、そのまま俺の唇を奪った。奪われた当人はと言うと状況を把握出来ず固まっていた。
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