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呆然とする俺。恍惚の表情を浮かべ舌なめずりガル。
第三者が見れば、俺が襲われているように見えるだろう。いや、その通りなのだが。
「あ、あの?」
「……」
目線をこちらに向けるガル。恍惚の表情は既に消え真顔。ぶっちゃけ超怖い。
「……。その……悪かったな……。貴様の話も聞いてやればよかった」
「いや、そのことはもういいって言うか何でまたこのような奇行に」
「知るか。私にもよく分からん。ただその……顔を見てると急にしたくなってな……」
「お、おう……」
再び無言になる二人。この空気は少し気まずすぎて耐え切れん。
「あー……。とりあえず俺は寝るぞ?」
「……好きにしろ」
好きにしろ。と言われたもののガルが俺の上から退く気配は無い。このまま寝ろと言うことか。
「あの、どいてもらえないでしょうか」
「断らせてもらおう」
「こんな上に乗っかられてる状態で安眠できるわけ無いだろ……」
「ふむ……」
ガルは少し考える素振りを見せると、体を支えていた腕から力を抜き完全に俺の上に乗っかる形となった。
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