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「まだ起きてますか……?」
受付嬢に声をかけられる。
「……起きてますよ」
「あの……えっとですね……」
妙に歯切れの悪い受付嬢。やはり共に寝るのが嫌でそれを言おうとしているのだろうか。それなら好都合……好都合だが少し悲しくもある。
「良かったらなんですけど……。これからは私の家で暮らしませんか……?」
……え?今なんていった?俺が?受付嬢の家で?暮らす?暮らす理由より何より驚きが大きい。それに……何故俺にここまで?
「どうしてそこまで俺によくしてくれるんですか……?」
「ふふっ……好きだからに決まってるじゃないですか」
そういうと受付嬢は体勢を変え、俺の上に乗り掛かる形になる。
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやちょっと?ねえ?ちょっと?」
いきなり告白されても困る。受付嬢と親しいわけでもなく、ただクエストの受注や報告の時に軽く話したぐらいだぞ?
「ずーっと……見てたんですよ?出発の時も帰ってきたときもいつも笑顔で……。いつの間にか惹かれちゃってました」
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