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ちなみに宝くじで堕落する俺が修行に汗かく毎日を過ごしているのは全てガブのおかげ
基本的に負けん気が強い俺は神であろうと天使であろうと参りましたは言いたくない
あっさりと転がされてムキになる
心が折れかけると嘲笑われてムキになる
疲れてくると誉められ張り切る
そうして毎日真剣に組み手に精を出した
組み手以外では飴たっぷりなガブ
狩り、採取、料理を分かりやすく丁寧に教えてくれ、食事中や食後も色々な話を教えてくれる
地球の神話を天界目線でゴシップ…裏話を交えて話したり、地球の人類の進歩への天使、悪魔の関係等々ファンタジー好きな俺には大好物な話
毎日の組み手によるストレスも組み手以外の飴により一切感じる事は無かった
うん、ガブ無しでは生きていけないかも…
「護衛はまちまち…でもあまり長期の仕事は好まれないわ。質が悪くても良ければ奴隷は金板1枚からだってあるらしいわよ。でも…」
あまり人は巻き込みたくは無いな
修行が終われば奴は死なない範囲で試練と言う名の嫌がらせを仕掛けてくる
それに他人を巻き込むのは嫌だ
巻き込んだ誰かが死ぬのも嫌だが、そいつに悪態やらなんやらが何より嫌だ
何で?とかどうしてこんな!?とか言われてみ?
絶対解放しちゃうよ…
金板損しちゃうよ…
「質が悪いなら態度も悪いんだろうな…。そんな奴とは旅したくないな」
そう言いながらチラリと剣を見ると…
「せやろ!ならわしを選んどき!切れ味かてそこらのナマクラとは全然ちゃうで!?わしも長く生きとるからな!知識も豊富やで!?な!わしにしとき!」
全っ然分かっていなかった…
態度を改めるなら…的なニュアンスだったつもりだが
「…本気?聖剣になるけど私が造って上げるわよ?」
いや、性剣ならもう持っている!
カスタマイズやメンテナンスなら…
「ガブの聖剣か…。超高性能なんだろうなぁ。んで…お前はそれ以上に俺の役に立てるのか?」
武器としてはガブの聖剣には遠く及ばないだろう
ショボ剣だしな
だが相棒としてなら…
「任せんかい!潜ってきた修羅場がちゃうわい!そんなぺーぺーに負けるかいな!」
覚悟があるなら良いか…
ポンコツ同士でバランスはいいしな
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