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「貴方バカじゃないの?わざわざこの剣使うなんて気が狂ってるとしか思えないわよ?」
ガブが多少イライラしながら説明を付け足す
この魔剣は火炎球ならば空気中の魔力を集蓄し日に6発は打てる
その威力は中級魔法と同等
「…でも、このままじゃケイには重すぎて使えないわ。私が軽量化の魔方陣を刻んであげる。ただそうなると火炎球は日に3発しか撃てなくなるわ」
いや、それならむしろこいつの意識を削ってくれ…そう伝えると
「アカンアカン!?わしの意識こそ重要やろ相棒!」
うわ…もう相棒気取りとかマジ勘弁…
やっぱ早まったかな…
ガブに魔方陣を刻んでもらい魔剣の存在意義が更にショボくなった後、ガブに鞘への細工を頼んだ
こいつの意識を抑え込むスイッチだ
四六時中この調子じゃ俺が参る
なので黙らせたい時は鞘の石を押せば意識を眠らせれる様に頼んだ
俺はプライバシーを重んじるジャパニーズなのだ
「なんちゅうもん付けんねん…。まぁええわ。わしの名前はエルウィン・カパドや。およそ1000年前は名の知れた剣士やったんやで?そんなわしが何で魔剣になったかやて?そりゃあな?話せば長なる…」
ウザくなったので意識を眠らせる
うん、やっぱり付けて良かった
ってかエルウィンとか何様のつもりだって話ね
駄剣を放置してガブと今後の方向性を話し合う
その結果…朝、合気道対他の武芸、昼は剣対剣、夜は剣対他の武芸となった
あれから3ヶ月……
「…せやから右言うだっこら!?やめ゛っんかい!?」
組み手の経過にいちゃもん付けてくる駄剣に腹が立ち岩に打ち付ける
ガブが俺の左側に放ったフェイクにかかった後に、駄剣から右だと声がかかった
遅いっちゅうんじゃ!
正直こいつとの連携はちっとも上手く行ってない
この3ヶ月ストレスが溜まる一方だ
「ここ最近全然集中出来てないわよ?」
…はい、すいません
駄剣のせいで集中力が…
「こいつ姉さんの胸ばっか気にしとんですわ!どしかったって下さい!」
んなっ!?
アカン!?それ言うたらアカン!?
こいつは俺の意識と繋がれるらしく声に出さなくても会話が出来る
つまり、俺の思考はだだ漏れ
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