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三「よっしゃ~次は‥あれだ!」
ピシッと三郎ちゃんが指差したものはお化け屋敷
まあ、ジェットコースターよりましか‥
激しくないし高くないし‥
でも、ふと横を見ると珍しく五郎が俯いていた
三「五郎くん?行こ?」
五「‥」
三郎ちゃんは少し無理やり五郎を連れて行ってしまった
五郎、怖いのかな‥
珍しい!
次「‥四郎、行こっか!」
俺たちも‥と思い、四郎を見ると五郎と同じで俯いていた
次「‥四郎、怖い?」
四「ちがっ‥えと‥」
次「ほら行くよ!」
四「わっ!」
かわいくて少し意地悪してみたくなり、俺も無理やり引っ張って行った
中に入ると9月だけどまだまだ暑い外とは違い、ヒヤッとした空気が流れた
俺が懐中電灯を持って前を歩き、その後ろを四郎が歩く
もうそろそろなにか起こるかな~と思っていたとき‥
次「え?四郎?」
四郎の腕が俺の腕を絡めた
やべぇ‥今スッゴい密着してる‥
心臓の音が早くなる
そのとき四郎が震えてるのに気が付いた
そんな怖かったんだ‥
ある部屋に入って奥に進んだとき、いきなり後ろのドアがしまった
次「うおっ」
四「ひゃ‥」
次「びっくりした~え?四郎‥」
間抜けな声を出してしまった俺に対し、小さな声を出した四郎は俺に抱きついて震えていた
そんな怖かったか?
いや‥四郎が相当怖がりなんだろう
かわいくなって、ギュッと抱きしめ返した
四「‥あ、え?あ!すみません‥」
そう言って胸を押してきたから離してやった
四「すみません‥こんなことで怖がって‥俺、なんか弱いですよね‥」
次「そんなことないよ‥なんか守りたいって思う」
四「‥っ///」
あ‥俺、なんて言った?
守りたい‥?
何言ってんだろ
うわ~なんか恥ずかしい
俺は四郎くんと目を合わせることが出来なくなり、早足で先に進んだ
ちゃんと、四郎が付いてきていると思いながら
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