◎ゆうえんち

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四郎side 次「そんなことないよ‥なんか守りたいって思う」 四「‥っ///」 顔が熱くなってとっさにしゃがみこんで腕に顔をうずめた 次郎さん‥なんでそんなこと言うんですか なんでそんなに期待させるようなこと言うんですか そんなこと言っても本気じゃないんでしょう? 次郎さんにはもっと守りたいものがあるんでしょう? ‥あれ? 次郎さんが何も言ってこないので不安に感じて顔を上げる 四「じ‥次郎さん?」 そこには誰もいない しかも懐中電灯は次郎さんが持っていたから真っ暗 やだ‥ やだ‥ 怖い‥ 四「次郎さん‥じろ、さん‥怖いよ‥うっ‥やだ‥次郎さんどこ?」 あのときも‥ あのときも目を覚ましたときに真っ暗な場所の中にいた そのときにいきなり男が現れて‥ 四「はぁはぁはぁ‥」 息が出来ない 苦しい 次郎さん‥助けて! 四「はぁはぁ‥うっ‥ふっぅ」 怖さから涙も流れ出す 次郎さん次郎さん次郎さん 次「‥し‥!‥しろ‥四郎!」 次郎さん? いきなり少し明るくなったと思ったら先に進む曲がり角の所に次郎さんがいた 次「四郎‥ごめ‥勝手に付いてきてるとばかり‥うおっ」 いつの間にか俺は次郎さんに抱きついていた 四「うっ‥うふぅっ‥うっ」 次「‥」 次郎さんは何も言わなかった ただただ強く抱きしめてくれた でもそれが本当に安心した その後はゆっくり歩いてようやく出口についた 俺はずっと次郎さんの腕をつかんだまま 次「‥大丈夫?」 外に出たときに次郎さんが聞いてきた 四「‥はい‥ごめんなさい」 次「俺のほうこそごめんね、四郎おいてっちゃって‥本当にごめん」 次郎さんは何度も頭を下げる 四「‥もういいですよ次郎さん!ちゃんと‥戻ってきてくれたんですから‥」 そう言って微笑むと 次郎さんは口を抑えて後ろを向いた あれ?ちょっと耳赤い? 五「もう離れろよ!//」 三「いいじゃん‥あ、四郎!次郎ちゃん!」 五郎くんと三郎さんがくっついて出てきた あらら 五郎くん顔赤いよ 三「怖かったね~」 五「お前は大きな声で怖がりすぎ」 三「でもどっちかっつったら五郎くんのが怖がってたね」 五「‥っ//」 あら、そうなの? てっきり五郎くんは全然平気なのかと‥ _
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