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五郎side
三「お化け屋敷久しぶりだ~」
‥なんでお化け屋敷なんだよ
誰も賛成してないじゃんか
三郎ちゃんの行きたいとこばっかり行ってんぞ
でも‥怖いとも言えず‥
‥つか怖くない!
ああ、大丈夫だ‥怖くなんかない
三「五郎くん?どうしたの?黙っちゃって‥」
五「別に‥」
三「ほらほら行くよ!」
そう言われて中に入っていく
うわ‥真っ暗
遊園地には友達とよく来るが、誰もここには入りたがらないので俺は初めて
なんかすごい本格的っぽいんだけど‥
少し前を歩く三郎ちゃんを見てみるとなぜか少し笑っていた
余裕なのかな‥
三「‥くくく」
え?何笑っちゃってんの?
そんなにお化け屋敷好きなのか?
五「何笑ってんの‥」
三「ん?だって‥五郎くん、ちょっと怖い?」
五「は?‥別に怖くな‥い」
三「嘘だ~だってさっきから自分の左手、なにをつかんでんの?」
左手?
そっと自分の左手を見てみると‥
三「何で俺のシャツ、そんなにつよくつかんでんのかな?」
五「うわっ!」
何してんの俺!
本当に無意識だった‥
うわうわうわ‥
超絶はずい‥
三「本当は怖いんじゃないの~?」
五「ち、違っ//」
くそ‥目ぇ合わせられない
三「素直じゃないな~行くよ~」
そう言って三郎ちゃんのシャツを離した俺の左手を握って引っ張った
五「ちょ‥」
何も言えない自分が情けない‥
三郎ちゃんに引っ張られてどんどん奥へと進んでいく
はぁ~
こいつといると本当に調子くるう‥
そのとき‥
ガタガタガタッ
五「おわっ!」
三「うわっ~!びっくりした~‥何~?五郎くんやっぱり怖いの~?手の力強くなったよ!」
五「だから怖くない‥って!」
三「うそだ~!」
五「う、うるせ~よ!」
からかわれてちょっとイライラしてきた‥
なんなんだよ‥
三「ちょっと!五郎くん待ってよ!」
もう知らねー!
俺は手を離して三郎ちゃんを置いて先に歩いていった
‥あれ?
スタスタと足早に歩いていたらさっきまで俺を呼んでいた声が聞こえなくなったのにきづいた
そっと後ろを振り返っても誰もいない
嘘‥はぐれた?
三郎ちゃん置いて来ちゃった?
五「さ、三郎ちゃん?」
恐る恐る呼んでみてもなんにも聞こえない
やばい‥本当にはぐれた!
引き返して探そうか‥
そう思ったのに何故か足が動かない
五「‥はぁ」
1人だとこんなに怖いんだ‥
三郎ちゃん‥
どこだよ
何も出来ずに俺はその場にしゃがみこんでしまった
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