◎ようこそ舞賀家へ

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◎次郎side 父「次郎!五郎!ちょっとリビングへ来なさい!」 父の妹が事故で亡くなったという知らせを聞いた数日後 父が俺らをリビングに集めた 俺らは遠かったため、お葬式には行っていない 次「はーい!」 リビングに行くと両親と一郎くんと知らない高校生くらいの男子が2人 五郎は人数分のコーヒーを入れていた 次「だ、だれ?」 一「兄弟だよ」 次「き、兄弟!?」 え?どういうことだ? いきなり兄弟だなんて言われて意味がわからずあたふたする俺に五郎が落ち着いてよと言いながらコーヒーを運んできた 母「よし、しっかり聞いてね」 父「まず、この子たちは俺の妹の息子‥お前たちのいとこだ」 母「ご両親が亡くなられたからうちで引き取ることになりました!!」 次・五「「は?」」 え?そんないきなり? 家族が増えるわけ? 親父もお袋もいつも突然だからこういうことには慣れたつもりだったが流石にびっくりする それは五郎も一緒だ 一郎くんだけはずっとふにゃっと笑っている 三「ねぇ、ここの家すごく大きいねえ!!俺らいつもおんなじ部屋だったけど一人一人に部屋あるんじゃない?」 背が高くスタイルの良さそうな方が大きな声で話す 俺らよりも背、高いっぽいな 四「ちょっと三郎うるさいよ!空気読みなさいよ!」 こっちは俺より小さい そしてすごく華奢で色白 ちゃんと食べてんのかな 母「一人一人ちゃんと部屋あるわよ~」 三「本当?わ~母さん、ありがとう!」 母「嬉しいな~もう母さんって読んでくれるなんて‥」 こっちからしたらすごく違和感あるんだけどな‥ 小さい方はもう呆れた顔をしている 一「ははっ!あいかわらずだね~」 五「は?一郎兄、会ったことあるの?」 一「あっちに釣り行くときはしょっちゅう行ってた」 これまたびっくりだな‥ 俺らだけなんか置いてかれてる気がして五郎と一緒にため息をついた 一「んで、親父たちはこれから海外だろ?」 父「もうそろそろ時間だよ」 親父たちは海外での仕事が多いため、ほとんどがそっちでの暮らしになっている 今は夏休みだったから帰ってきていたんだが、もうそろそろ夏休みも終わるのでまた海外に行ってしまう 母「じゃあ、家のことよろしくね?あと、兄弟仲良くね?」 三「いってらっしゃーい!」 何故かこの一時間でものすごく疲れた気がするな‥ _
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