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「早く祈願主様の所へ行け!」
「私は何もしてないわ!」
「嘘をつくな。お前は何人もの男をたぶらかした悪魔だろう!」
「……………」
「ほら、やっぱりな。祈願主様。お願いします。」
「…………」
「入ったぞ。」
男の声。確かに私はした。けれど、相手から寄ってきたんだ。
『ソノ者ハ“輪廻転生”ノ刑ニスル』
輪廻転生………何だろう。
「輪廻転生とは神様に認められず、ずっとこの世を行き来する。」
そんな………。けどそんなの。
「祈願主様!大丈夫ですか?」
「ああ。」
「輪廻転生とは甘くないですか?」
「この輪廻転生は“恋をするとやり直す”のだ。死んだらまた生まれ変わるが。」
――――なんで。
「神様のこの裁きは、愛に溺れた悪魔に良く合う。」
そこまで聞くと私は意識を失った。
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