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「浩人くんは私に惹かれてる。あんたなんかよりね。」
勘違いなんじゃ…………けど、そう思っても、傷つく。
「そんなこと言わなくてもいいじゃん!」
「あら、“そんなこと”って。恋は“そんなこと”じゃないわ。里枝さんだって分かっているはずよ。」
美空が言い返してくれたけど、華恋は何のそのって感じ。
「いいよっ。紗理奈、消しゴム貸すよ。二個あるから。」
「美空………。ありがと。」
私の後ろで、華恋はとりまきとずっと笑っていた。
高らかに、皮肉を放ちながら。
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