復讐の原点

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「もういいわ、『桜乱』」 女の人がそう言うと桜の花びらがいきなり舞い始め・・・私の幻魔法が破壊されました 「よしっ、やっと気持ち悪い感覚がなくなったよー。」 と呑気な声を出しながらもこちらに近づいてきます 僕達のいる場所には攻撃されないよう、『隠影(いんえい)』を使って影の中に隠れています いや・・・隠れているっていうより僕達を何かの影にしている・・・のほうが正しいと思います 「みーつけたっ」 エリン「ッッ!!!」 なぜ見破られたんだろう・・・ 目覚めたばかりとはいえかなり強いと思う星の僕の魔法が・・・ 「そんな警戒しないでよ。私はあなたたちを助けに来たのよ。その子もそろそろ危ないわ。早くきちんと姿を現して。」 僕はそれを聞いた瞬間に魔法を解いた なぜならセツナが危ないというから 僕にとってセツナは自分の命よりも大切な存在 あんな憎い貴族とは違う・・・ 魔力検査を行う前のときでも・・・僕を実験台に県の練習をさせようとされたとき、すぐにやめてといってくれた 魔力検査が終わって閉じ込められた後も何度も何度も僕を庇ってくれたし、あんな屑どもの代わりに何度も何度も謝ってくれた・・・ そんな人が危ないっていうなら姿を現す だけど、その人を殺そうっていうなら・・・僕が全力でそいつを殺す
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