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祐「おはよ」
真「あ、祐樹。おはよう」
僕におはよ、と言ってきた彼は中野祐樹。
あ、僕の名前は本田真知ね。
祐樹は僕の幼なじみで、僕達が通ってる聖藍学園って言う全寮制の男子校で僕のルームメイトなんだ。
祐「体調はどうだ?朝食食べれそうか?」
真「心配性だなぁ。きつかったらちゃんと言うから大丈夫だよ!」
僕は生まれつきの心臓病で小さい頃から数えきれないくらい入退院を繰り返してる。
小さい頃に20歳まで生きるのが限界だろうって言われた。
本当はずっと入院してなきゃいけないんだけど、そんなのつまんないから通院だけしてる状態。
今聖藍学園高等部の一年生なんだけど、高校に入るの大変だったんだから!
僕の担当医師の颯斗先生も、お父さんとお母さんも、祐樹も、みーんな大反対だったから。
聖藍学園はお金持ちの人が多いからか、他の学校よりも医療機器とかがいろいろと揃ってるんだ。
それに病院にも近いし、第二保健室の先生が、颯斗先生の弟の綾斗先生だったんだ。
僕はアヤちゃんって呼んでるけど。
で、聖藍学園ならって事でしぶしぶ許可をくれた。
この学園内で僕の病気の事を知ってるのは、祐樹とアヤちゃんと僕のクラスの委員長をしてる堂本潤一くんと担任の金田先生だけ。
他の先生とか友達には病弱なんだって言ってる。
だって普通の学園生活を送りたいからね。
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