おひとよし

第一話

祐「じゃあ行こうか｣

真「うん！｣

今日は体調がいいから嬉しい。

なのに

「(あーぁ…。見たくなかったなぁ)｣

登校中にみたのは、僕の恋人(のはず)の赤羽謙介。

と、仲良く話ながら登校してる別のクラスの、確か名前は川谷要くん、だったかな。

謙介が浮気してるのを咎める気はないし、彼も隠そうとしない。

ただ一つ気になるのは、彼がセフレを切り始めた事。

それだけなら嬉しいんだけど、それと同時に川谷くんと一緒にいるようになった。

まぁ、祐樹と謙介と川谷くんは普通科で

僕は特別科で、

普通科と特別科とは校舎が違うから、自然と僕と一緒にいる時間は少なくなるんだけど。

でも少し前までは、放課後会ったりしてたんだ。

一緒に食堂で晩御飯食べたり。

体調がいい日は泊めたり泊まったり。
(その間、祐樹は別の友達のところに泊まりに行ってくれてる。)

あ、でも勘違いしないでね？

性行為とかはしないんだよ？

心臓病の関係で、激しい運動は出来ないから。

だから、謙介がセフレとシてても怒れない。

高校生だから仕方ないかなって。

すっっごく体調がいい日は、僕も謙介に口でしてあげたりするけど…。

だけど、その浮気性?(遊び人?)の謙介がセフレと関係を切って川谷くんと一緒にいるって事は―…‥。

でも彼を引き止める気はない。

ていうか卒業する時には僕が振ろうと思ってたしね。

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