愛と欲望の輝く世界

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「はい。トイレは終わりました。」 一応返答。 「そうか。じゃあ次は玄関を頼むよ。」 入り口の方を指さす。 店長の背後から『早く行きなさい』ってオーラが出てる。 「了解しました。」 急ぐ。 「…俺を無視してんじゃねー!」 遠くから大輔さんの叫びが聞こえた。 無視はしてない…はずなんだけど。 店内を通り抜け、外に出る。 外は漫画とかで見たようなネオンでいっぱいだ。 「…スゴい…」 街もそうだがうろついている人も皆、派手な格好をしている。 この街はキラキラしている。 『明日もまた来てねぇ』と言うドレスの女性。 『くそっ。部長がなんでぇ!』と叫ぶオッサン。 『よかったらウチの店来ない?』と女の子に絡むチャラチャラしたカッコのあんちゃん。 『あー今日は100万かぁ』と呟く女性。 うずまく愛と欲望で輝いている。
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