旅立ち

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「五千万ゼルの分け前をどうするか決めないとな」 セリオスの言葉でアイクとヴィットは顔を見合わせる。 「確かに重大な問題だな」 「なぜ三人なのに六千万ゼルにしなかったのか不思議でなりません」 二人が悩んでいると、セリオスが不適な笑みを浮かべる。 「俺がリーダーだから取り分は三千万だろ?お前ら一千万ずつでいいだろ」 「ちょっと待てよ、いつお前がリーダーになったんだ」 アイクが聞く。 「いいか?勇者ってのは剣も魔法も使えるんだよ…まさに俺じゃないか」 セリオスの言うとおり、勇者とは剣と魔法両方に長けていることが多い。
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