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「そういえば俺が1人になった頃だよな?おまえが朝来るようになったのは」
「さすがに1人じゃきついかな~って思ってね」
薫の家は俺の家の向かいにある。徒歩1分もかからない。そのため毎朝の朝ご飯は薫が担当になっていた。幸い薫の母は料理が上手く、薫自身も小さい頃から母親に教えられていたらしく、とても上手い。
「よぅ。おはようさん」
すると後ろから突然声が聞こえてきた。
「その声は亮か」
久御山亮太。中学の時の友達で、同じクラスメートだった。
「朝からずいぶんとお熱いですな~お二人さん」
「違うわ!!家が近いだけだ」
「冗談だって」
ほぼ毎朝こうやってからかわれる日々が続いていた。
「そういえば亮太君はテスト大丈夫なの?」
「まぁいつも通りにやれば良いとは思うけどね~。けど今回英語がちょっとピンチかな~」
亮太はC組の真ん中辺りを行ったり着たり。善くも悪くも無い位置にいた。
「そんな会話してると遅刻するぞー」
俺は軽く走りだした。
「ちょっと待ってよ~修君~」
「二人ともまだ話終わってねー!!」
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