エピローグ

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俺はあの日の事を忘れない。…そうあの日の事を… 「ヤベぇ、バレた逃げろ~っ。」 後ろからは店員が思った以上の速さで追っている。 「賢治、あいつ速え~よ。」 「そんなの分かってるよ。」 知らないうちに店員はすぐ近くまで来ていた。 「おいっ待て!」 その言葉と共に店員は俺の背中を触った。しかし俺はそれを振り払った… だか、すぐに店の警備員に捕まった。 そして友人の零も捕まった。 店のマニュアル通りとでも言うように、すぐに店の事務所らしき場所につれてかれた… 「チキショーなんだよ、アイスの1つや2つで!」 俺は店長らしき人物に言った。するとそいつは 「うちは、原価ギリギリで売ってるから、100個売ってそのアイス1個儲かるようなものなんだよね。人件費もかかるし」 この店長っぽい奴はなんだ、正論言ってるようで、どこか屁理屈にも聞こえる。 「だから盗まれるのは本当に迷惑なんだよね!まあ、警察も呼んだし、おとなしく待ってなさい。」 こいつ警察を呼んだのか!なんてやつだ、まあ、もう慣れたからどうってことない。今日もいつも通りやれば… 俺はその時そう思っていた。しかしそれは大きな間違いだった。 「ガチャ」 ドアが開いた。そこに現れたのは警察…には見えないスーツを着た2人の男だった。 これには店長っぽい人は驚いた様子だった。 そしてスーツの男の1人はこう言った。 「店長さんですか?」 店長っぽい人は 「ハイ」 と答えた、やはり店長だった 「はい、警察の証拠です。」 そう言ってスーツの1人は警察手帳を見せた。そしてこう言った。 「では、身柄を引き取らせていただきます。」 「おい、ちょっと待てよ、絶対怪しいだろうが、なあ店長~」 零が言った。店長も多少怪しいとは思っていただろう。しかし店長はこう言った 「わ、わかりました。」 店長はどうみても動揺していた。
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