嗚呼、憧れの…

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「よ!智喜。  おはよ!」 「おはよう」 今声をかけてきたコイツは、クラスメイトの片桐歩(カタギリアユム)。 こんな俺と友達になってくれるイイヤツ!! こんな俺というのは・・・ 自分で言うのもなんだが、俺は残念なことにかなりダサイ。 顔は若干童顔で、母親似だ。そのため、中学生に間違われるのは日常茶飯事。 顔に関しては、生まれつきでどうしようもないので諦めている。 また、髪はくせっ毛で、目が悪いため眼鏡をかけている。 そのため、みんなヲタクだと思って話しかけてくれないのだ。 その上、小心者なので、自分からは絶対に話し掛けられない。 だから、歩の存在は俺中で大きい。 入学してから2カ月、楽しい高校生活を過ごせているのも、歩のおかげと言っても過言ではない。 .
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