第一章、逆らうことが出来なくて…。

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「あら優ちゃんここにいたのね。ちょうど良かったわぁ~少ししたら重大な話があるから、少しそのまま黙って聞いててね。」 そう言うと、その女性は真っ直ぐに雪菜お嬢様のもとへと足を進めた。 「お嬢様に質問なんですけどぉ~お嬢様が春から通う学校って、学生寮があるんですかぁ?」 お嬢様に話しかける使用人…には見えないような言葉使いに若干呆然とするが、お嬢様は気にしたふうでもなく柔らかな微笑を浮かべて言った。 「楓さんには、まだ話していませんでしたね。確かに私が通う学校には、学生寮がございます。」
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