第一章、逆らうことが出来なくて…。

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僕の家は、代々水城家にメイドさんとして仕える家庭であり、水城家の人と結婚することも珍しくない。 そのせいなのかは分からないが、水無月家には男子が生まれることがあまりないのだと言う話を父から聞いたことがある。 仮に男の子が生まれても、水城家の跡取りになることが出来るので問題はないのだとも聞いた。 しかしそれはあくまでも、水城家の人と結婚した時の話である。 水無月の人間が、皆が皆水城家の人と結婚するわけではない。 当たり前のことだ。もしそんなことをしていたら、いずれ近親相姦の家庭になってしまう。
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