第一章、逆らうことが出来なくて…。

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しかし、この方を主とすることには抵抗はなかった。 「優様は、優様です。私より1つ年上ですし、お優しいですし、ですからこれだけは譲れません。」 こういう謙虚な所が特に好感が持てる。 どうしても専属メイドなんて仕事につかなきゃならないのなら、僕は喜んでこの方に仕えることだろうと思う。 「年上と申されましても、それは誕生日の関係上のことで、実際問題学年は一緒ではありませんか。」 そうなのである。この方と僕は同学年であり、今年無事中学校を卒業する予定なのである。
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