第一章、逆らうことが出来なくて…。

7/20
前へ
/137ページ
次へ
「優様、私は嬉しいのです。優様が私の使用人をして下さっているのがとても嬉しいのです。勿論、それも後…数日間しか…それでも嬉しいのです!」 雪菜お嬢様は高らかに叫ぶと、右手で口を塞ぐような素振りを見せ、気まずそうに俯いてしまった。 「ありがとうございます雪菜お嬢様。」 「二人きりの時は雪菜と呼びつけにして下さい。」 「しかしお嬢様を呼びつけになど…。」 「雪菜です!命令しなきゃ呼んでいただけないなら命令だってしちゃうんですから…残り少ない時間を…。」 ラブコメとかで良くある主従の関係と言えばいいのか。 最近になって雪菜お嬢様は、しきりに呼びつけにされたがっていた。 なんか少女漫画でもみたのだろうか? まっまぁ男の専属メイドが出てくる少女漫画とか斬新過ぎて人気がでるとは思えないが。
/137ページ

最初のコメントを投稿しよう!

172人が本棚に入れています
本棚に追加