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僕は、間違っても、あなたは最大の強敵だった…的なことは言わないからな。
と、とにかくそんなわけで、お嬢様がネバーランドに旅立ったので僕はその場で待機。
メイドたるもの常にご主人様の幸せを願い、邪魔するなかれである。
いやまあ男の子ですけどね僕。
そんな平和な日々が毎日続くわけもないが、まあ僕が無事この仕事を終えるまでは続くのだろうと僕は思っていた。
この日も、そうこうしてるうちに夜になり、お嬢様から許可をいただき夜は自宅に帰る。
そうなるものだとばかり思っていた。
「雪菜様、失礼いたします。」
コンコンとノックの音が響き、まもなくして美しいおっとりとした声が室内に聞こえてきた。
扉を開けて入ってきたのは、まだ二十代だと言われれば信じてしまうような若い女性、僕と似たようなメイド服を纏っているものの、本当に同じような服と言っていいものかと思わせるような着こなし方に毎回唖然とさせられる。
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