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「彩牙、ユーが来た理由は他にはネェ。“ブラッククイズ”に参加するためヨ。彩牙、くれぐれも死ぬんじゃネェー。」
「うっ…嘘だろ…。本当にブラッククイズは存在するのかよ…。」
「イエス!裏世界では、有名ネ。あっ、そうそう!明日の夜が一回戦だから、よろチクビ♪」
身震いをした彩牙はふと小学生の頃を思いだした。
―――約10年前
ドドドドドド…ガチャッ
「将門じいちゃん!今日のテストも100点だったよ!スゴいでしょ♪」
「コラッ、彩牙!ノックせんかい!」
将門は素早くお気に入りのアイドル雑誌をタンスに隠した。
「将門じいちゃん、これでブラッククイズに参加出来るかなぁ?」
「それは儂がまだ若い頃に見た夢じゃ!もしあったとしても、お前は参加するか?命掛けの戦いじゃぞ!」
「うん♪参加して、優勝するんだ!」
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10年前には、感じなかったはずの恐怖が襲って来た。
彩牙はその夜、全く眠れなかった。
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