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パチパチ
「オデメトウ、彩牙!BQ初勝利ダナ!」
チャーリーはスタッフ席から試合を見ていたらしい。
「オー、あーちゃんも一緒か!…さては、あーちゃんに“愛のハグ”でもしたのか?」
チャーリーは妙に鋭いから、油断出来ない。
「やっ、止めろよ💦俺がハグなんてす…」
彩牙が言い終わる前に、有佳里が言った。
「彩牙先輩はそんなつもりで、ハグした訳ではありません!それに、私が先輩の胸に飛び込みました!」
(ありゃー、ハグしたこと言っちゃったよ。)
彩牙はポリポリ頭をかいた。
「そうか分かったゾ!あーちゃんが彩牙のことをスキなのか?」
有佳里は下を向いて、顔を真っ赤にしている。
「…好きじゃないけど…嫌いじゃなくて…特別な存在ていうか…でもやっぱり…好きなのかも…しれないです……さっ、彩牙先輩は私のことをどう思っていますか?」
有佳里が顔を上げた時には、2人とも会場を出ようとしていた。
「彩牙先輩のバカ!先輩に私の気持ちを伝えたかったのに!」
有佳里は自分の告白が独り言だったと思うと恥ずかしくなった。
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