第一話「僕は女じゃありません」by主人公:数

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「こら!菜々早く起きろ!」 「ん~あと10分~」 爽やかな朝 風も心地よい春休み。 「今日は友達と遊びに行くんでしょ!」 僕は、大きな声で妹の菜々を起こしている。 「今何時~」 「1時!」 ガバ!「ヤバ!!」 菜々は、焦り起きて、目にも止まらぬ速さで準備をしていく。 「ちょッ、ちょっと!?」 菜々がいきなり目の前で着替え始めるのを見て、僕はあわてて外へ出た。 「なんでもっと早く起こしてくれなかったのお姉ちゃん!」 「お姉ちゃん言うな!!」 僕は男だ!! 「いーじゃん女顔なんだし。てゆーか女の私より可愛いって……もういっそのこと女になればいいのに!」 ならない!! 大体―― 「3時間前から、1時間おきに起こしたよ、それなのに起きない菜々が悪い!!」
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