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「しょうがないじゃん。お兄……お姉ちゃんだってお酒飲んだ次の日は昼まで寝てるじゃん!」
えっ、今。お兄ちゃんって言いかけたよね?
なんで言い直すの!?
それに……
「お酒弱いからじゃん。飲みたくないのに菜々が無理やり飲ますからダメなんでしょ!」
「だってお兄ちゃんお酒飲むと可愛いんだもん……」
え?何か言ったようだけど小声で分からない。
「ごめん菜々、聞こえなかった。もう一度言って――」
ガチャ!
「なんでもない。じゃあ私はもう行くから数お姉ちゃん!」
まったく菜々は……
ってお姉ちゃん!?
そこにはすでに菜々の姿はなかった。
「……どこか行こ……」
むしょうに気分転換がしたくなり、僕は外へ出た。
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