第一話「僕は女じゃありません」by主人公:数

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ずいぶん遠くまで来たな~。 キャー どこからか女の子の声。 「ど、どうしたんだろう」 放っておくにもいかず、女の子の声がした方へと向かった。 そこには僕と同じぐらいの年齢の子が男二人にからまれていた。 「な、なにしてるんですか!」 思わず出た声。 それに反応した二人。 「なんだテメェ」 「こっちはちょっと忙しいんだよね」 二人は僕を払おうとした。 「い、嫌がってるじゃありませんか!」 怖い。 「うるせぇな! 邪魔スンナや!」 「だよね。君、早くどっか行っちゃいなよ」 それでも…… 「その人から離れてください!!」 大声を張り、女の子を庇った。
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