・ハプニング

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高校に入って数ヶ月がたち,クラスのほとんどの人たちとも話せるようになった。 私はとても楽しい毎日を送っています。 眠たくなる午後の授業も終わり,机にうつ伏せになっていると上から声が聞こえた。 「もーえ。」 この声はまいまい…? というか,私のことを萌と呼ぶ人は,まいまいしかいない。 「何ー?」 私は顔をあげることなく返事をした。 「さっきの授業わかった?」 「…眠気と戦ってた。」 「つまり聞いてなかったんだ。」 「…………イエス…。」 だってこんなに天気のいい日に起きとけというほうが無理だよ……。 「まぁ,萌の席日当たりいいしね。私だったら眠気に不戦敗だよ?」 そういってまいまいは苦笑した。 「だよね…。あー。本当眠い。」 「じゃあさ,後で職員室行って先生に聞きに行かない?」 「うーん。どっちでも……。」 「萌。テスト近づいてきてるって知ってる?」 「うーん。って,え!?」
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