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まいまいの言葉を聞き,すごい勢いで頭を上げる。
そうだ…この学校テスト多いんだった……。
すっかり忘れてたよ…。
なのに私,授業聞いてなかったって馬鹿じゃん。
「まぁ,萌は頭いいから余裕だと思うけど…。さすがに何も聞いてなかったらマズくない?」
私は精一杯首を縦に振ってから「頭よくないからこそ,大分ヤバいです…。」と言った。
「萌,頭いいんだから自信持てばいいのに…。まぁ,謙虚なとこも萌のいいとこだよね。じゃあ,ホームルーム終わったら行こ!」
「うん。まいまい言ってくれてありがとう。」
「あはは。やっぱ忘れてたんだ。」
そういって笑いあっていると,遠くから流星くんの声がした。
「金城!今日,日直だろー?」
「えっ。嘘,忘れてた。ごめんね,萌。すぐ終わらせてくる。」
「うん。いってらっしゃい。」
私の声を聞いたのか聞いていないのか,まいまいは「今行くー!」と叫んでいってしまった。
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