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「金城なら日直の仕事が増やされたって騒いでたよ。多分,先生に呼ばれたんだと思う。」
「え……?」
急に声がして驚きながらも声がしたほうを向く。
「あっ,えと…。青山くん。」
「ん?」
そのさりげない仕草に少しドキッとしてしまう。
青山くんは流星くんの親友みたいで,よく一緒にいるのを見かける。
話すのはこれが初めて。
いきなり話しかけられて,気が動転してしまい上手く話せない。
「きゅっ,急に話しかけられて…びっくりした。」
「あぁ。ごめんな。そういえば,話すの初めてか。」
「うん。だから,びっくりした。2回目からはきっと大丈夫。」
「何だそれ。佐藤面白いな。」
そういって青山くんは苦笑した。
「私何も言ってないよ?」
「なんていうか…考え方が。まぁ,いいじゃん。」
「うん…。」
何を言っているかいまいちわからないけど,今はとりあえず納得しておこう……。
そう思いながらも辺りを見回すと,あることに気がついた。
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