・ハプニング

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「あれっ。今,教室にいるの私と青山くんだけ?」 私と青山くんが話している間に他のみんなは帰ったようだ。 どうりで静かになったと思った。 なんで気付かなかったんだろ? 「青山くん,帰らなくて大丈夫?」 無理に話しをしてしまったんじゃないかと心配になり聞いてみる。 「あぁ,うん。大丈夫。流星も日直なんだよね。」 そういって青山くんは黒板の端を指差した。 その先には白いチョークで『日直:金城・西村』とやや大きめの字で書かれていた。 「ホントだ。気付かなかったよ。まいまいが日直ってことも知らなかったし。」 「まぁ,金城も忘れてたっぽいけどな。」 「うん。完全に忘れてたと思う。流星くんに言われて思い出したって感じだったもん。」 「その流星に言ったのは俺だけどな。」 そういって青山くんはいたずらっ子のような笑顔で笑った。
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