・始まりの春

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キーンコーンカーンコーン――――。 チャイムと同時に再び我にかえる。 「はい。では,全員の自己紹介が終わったところでチャイムがなったので終わります。」 「先生!休み時間何分?」 「10分間です。次の授業の用意をしておくように。」 先生はそう言い残し教室から去っていった。 今日はぼーっとすることが多いなぁ。 そう思いながら窓を見ていると不意に視界が暗くなる。 「わっ!?」 「ふふっ。誰でしょう?」 声を聞き,ようやく手で目を隠されたのだと理解する。 この声の持ち主は… 「まいまいっ!」 「正解っ!」 正解という声と同時に手は放され,辺りが明るくなる。 振り返ると笑顔のまいまいがいた。
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