第二章

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「えと……王都にある『トゥルゲン孤児院』っていう……孤児院で、育ちました……」 「何処の鉱山だよ」 「え……? 鉱山じゃなくて……孤児院……ですよ?」 「ああ、ゴメン。こっちの話」  ゲームのダンジョンの名前につい呟いてしまった。ディアナはそんな俺を見て呆れている。 「んで、それってどういう所? 孤児を育ててるとかそういうことじゃなくて、例えば……そうだな……職員の様子とか他の孤児の様子とか、あとは何処が支援してその孤児院が成り立ってるとか」 「どうして……そんなこと、聞くんですか……? 私、何かおかしかったですか……?」  俺の質問を不審に思ったのかただ単純に意味のわからない質問が不安になったのかわからないが、センリがそう聞いてきた。目が不安そうに揺れながらも、一生懸命俺を睨むような視線を向けてくる。  俺がその質問に答えあぐねていると、またセンリが口を開いた。 「さっきの光……検査魔術ですよね……? 一体私の何を調べたんですか……? 何がわかったんですか……?」 「おいディアナ、なんか調べたってばれてるぞ。なんも言ってないのにばれるってどういうことだ」 「そんなことわらわに言うな。こやつも魔導師の端くれなら魔力の使い方と状況判断でそれくらい見破るじゃろうが」  
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