第二章

15/28
前へ
/263ページ
次へ
 というか、否定されてそのうえパニクられたら俺にはもうどうしようもない。メイドさんやら従者さんやらに捕まってるイケメンを連れて来なければいけなくなる。  リア充をさらにリア充にする事態は避けたいので、慎重に言葉を選んでいくことにしよう。どっかの女神さんはさっきから全力で目を逸らしてるから役に立ちそうにない。 「えーと、さ……? とりあえずセンリは自分のことどのくらい知ってんの?」 「魔力が人より多いとか……成長が人より少し遅いとか……それくらいしか……」  成長が人より少し遅い、だと……? どう見てもセンリは十三、四くらいの中学生くらいの年齢にしか見えないけど、違うのか? 「成長が遅いって……センリって今何歳?」 「えと……十八……ですけど……」 「なん……だと……!」  あ、とうとう声に出して言ってしまった。ていうかそんなことよりも……え? センリって……え? そうなの……? 「センリって俺より年上だったのか……!?」 「どういう意味ですか……?」  やっべ、センリさんが静かに怒ってらっしゃる! なんか妙に怖いんですけど!  全国の皆さん、此処に予想GAY……間違えた、予想外のロリ少女がいますよ!  
/263ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9179人が本棚に入れています
本棚に追加