第二章

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 じゃない、そんなこと言ってる場合じゃない。今俺は地雷一歩手前で止まってる状態なんだ。これ以上なんかやらかしてみろ。リア充のリアルをもっと充実させる結果になるぞ。  なんか怖い感じになってるセンリに声をかける。 「いや……なんか、ね? こう、見た目とのギャップって言うかね? 幼く見えるっていうかね、そのね? わかるよね?」 「自分でもわかってるのに、他人に言われると傷付くんです! この幼い容姿のせいでどれだけ私が苦労したと思ってるんですか!?」  はい詰んだ! はい死にました! 俺の限界をお知らせいたします!  涙目で怒ったように俺に言うセンリに、俺は自分の限界が訪れたことを悟りました。相変わらずディアナは役に立たないというか、いつの間にか姿を消して俺の頭の中に戻っています。  くそ……リア充に頼るしかないのか……!?  「いや、ホントすいません! そうですよね!? 年齢と見た目が合わなかったら苦労しますよね! マジすんません! 俺の配慮が足りませんでした!」 「成人してるって言っても信じてもらえないし、身長低くて嘗められるし、一番大変だったのは王宮に志願する時に宮士の方に全く信用されなかったことです! とにかく、見た目のことは言わないで下さい!」  
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