第二章

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「イエスユアハイネス!」  喚くセンリを見て光を呼びに行こうか行かまいか迷って、結局行かずにその場が過ぎるのを待った。その間中、センリの愚痴をずっと聞いていた俺は内心で冷や冷やしながら「時よ、速く経て!」とか思いながら過ごしていた。 「それで、結局なんなんですか。話してくれるんですか?」  センリの態度が最初と大分変わったけど、まあいいだろう。むしろこっちの方が話が進め易いし親しみ易いからいい変化だと思うことにしよう。  センリの目が半眼になってて怖いなんて、そんなこと思ってないしそんな事実もない。あるわけない。視線(死線)がビシビシ刺さってても俺は認めないよ! 「あー……いや、俺は別に話してもいいんだけど……たぶん、センリが信じてくれないというか、衝撃を受けるというか……そんな感じなんだよね。センリがそれでもいいって言うなら話すけど、俺が言ったこととか否定しないでよね?」 「衝撃ってどのくらい受けて信じられないってどのくらい信じられないんですか?」 「センリの実年齢と見た目くらいの衝撃とセンリが王宮に士官しに来た時の宮士の心情くらい信じられない」  その俺の言葉にセンリは笑顔になって一言。 「殺しますよ?」  
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