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そんな無言なシフトが続いたある日ヒロが怪我をした。
包丁で指をザックリ切っていた。
少し遅めに仕事に入るとぐるぐる巻にガムテープを貼って仕事をしてるヒロの姿。
『…それ!どしたの?』
『…………切った。とりあえず血とめなきゃー思って…』
ガムテープからは血がタラタラたれている。それを更にタオルで巻こうとするヒロ。
『おいで!こっちきて!』
ヒロの腕を掴んで
休憩室に引っ張っていった。
……
『はい。とりあえず止血できたよ。』
包帯とガーゼでなんとか止血はできた。不細工だけどガムテープよりましかな…
と思って片付けをしていたらヒロがポツリと
『不器用…』
!?
『お前不器用だね。まぁありがとうだけどさ』
ニコっと顔をあげて笑いながら言うヒロは
いつもの無愛想なヒロと違って、優しい男の人な印象を受けた。
『ドジなあんたに言われたくないよ』
と皮肉たっぷりに言い捨てて仕事に戻った。
あの日
あの時
ヒロに触れたあの時から
始まった。
GAMEみたいに
終わりがない 以上 と 未満の関係が…
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