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暴走は血に飢えた、いわゆる“食事”にありつけない“昏きもの”達が行き着く、最悪の末路で、彼らはその結果を避けるが故に、それと決めた人間と“血の契約”を交わす。
“血の契約”とは、彼らにとって“食事”をキープする手段であり、人間にとっては、命を脅かす化け物や“昏きもの”から、契約を交わした者に身を護ってもらう手段である。
契約した人間が何らかの形で亡くなれば、当然“昏きもの”達は困る。
すぐに次の相手を見付ける事は難しいし、かといって身体は今まで契約していた相手の血しか、受け付けないように変化しきっているのだから。
前もって相手の“死”が分かっているなら、そうなる前に、ゆっくりと、契約主の血を糧とせずとも大丈夫なよう、自身の身体を変化させられる。
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