愛・おぼえていますか

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愛・おぼえていますか

ここはアメリカ。それもテキサス州。7月1週目の照りつく様な暑さの中、私は部屋でゴロゴロとテレビを見ていた。 そのテレビとは、かつて黄金の国と呼ばれた極東の国で放映されているアニメーションと言う奴だ。これがなかなかに素晴らしい……いえ、これ無しでは生きていられないのではないでしょうか?と自分で反語を言ってしまう始末。 申し遅れました。私はCaloline - Coolbough と申します。まぁ特に何もないふつーのアメリカ人かな?そんなこんなで私はいつものように面白いアニメを見ていたその時でした。 コンコンっと私の部屋をノックする音が聞こえてきます。そうです、普通、こんな真っ昼間にノックしてくる様な人は居ない。だが、今日は生憎のお休みの日。朝は教会にも行って来たし、特に用事は入って無いはず……そんな折だった。 ガチャッ 「父さんだー、入るぞー」 父が部屋に入って来たのでした。 いつもの親子の他愛のない会話が始まって、終わる。そんな事を期待していたら、大きく裏切られたのでした。恐るべきストーリーの幕開けだったのだ……
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