20XX.9.26

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神坂が夜の学校に忍び込んだ目的は、どうやら別の何からしく。 あたしは、まだ笑いの治まらないアイツをちょっぴり怨めしく思いながら、その背中を追って教室を出た。 「ねぇっ、何処まで行くのっ?」 「着いたら分かる。」 神坂は、教える気なんか更々ない様子で、軽々と階段を昇って行く。 運動不足な自分が、この上なく情けない。 ぜいぜいと息を切らして後を追うあたしの事を、時々気にかけながら。 アイツは一番上の、最後の階段を昇りきった。 「…ここ…?」 神坂は柔らかく微笑んで。 楽しそうに、目の前にそびえる扉をゆっくりと押し開けた。 .
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