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「この光景に。ちょっと似てるなって思って。」
目の前の小さなテレビ塔が、仄かに赤い光を点滅させてる。
頭上をあまねく星屑が、キラキラと瞬いてる。
「…でねっ?イケメンがいきなりジャンプして夜空の星をキャッチすんの。」
「……へぇ。」
神坂は、興味なさげにフェンスに手を掛けた。
「ヒロインの前に差し出した手のひらの中。何が入ってたと思う?」
「……さぁ?」
「なんとっ!!イケメンが手を開いたらね?星形のネックレスがっ……。」
その瞬間。
興奮していたあたしの視界の先で。
神坂がフェンス越しに、星空に向かって手を伸ばした……
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