20XX.9.26

28/40
前へ
/723ページ
次へ
神坂のキスは優しくて甘くて。 あたしをどんどん狂わす、不思議な魔法。 いつだって。……きっと、これからも。 ドキドキが止まらない。 アイツの熱が口唇から溢れて、あたしの身体を駆け巡る。 ……あたしだって。 余裕なんかナイ。 神坂の瞳に。 神坂の仕草に。 神坂の微熱に。 神坂の全てに。 ドキドキしてるから。 「……んんっ…」 深く溺れていく神坂のキスに、息が苦しくなって。 一瞬開いた瞳を掠める世界。 神坂の肩越しに広がる星空。 柔く、散りばめられた光の帯から。 流線型を描く一筋の光が流れたのが見えた。 .
/723ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8139人が本棚に入れています
本棚に追加