平凡な日常

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ミカは愛車の「黒のワゴンRスティングレー」にエンジンをかけて駐車場を出た ミカのアルバイト先は家から10分先の大手のファミレスだ ミカは2年間そこでホールを担当していた バイト先に着いて部屋で制服に着替えていると、パートのおばさんと同い年のバイトの女の子が入って来た 「おはようございます!」 3人は挨拶するとバイトの女の子が嫌そうな表情を見せた 「何かあったの?」ミカが心配して聞くとおばさんが割って入って言った 「例の“ケチャップ男”が来てるのよ~!」 それを聞いたミカも直ぐに嫌な顔を見せた ケチャップ男とは、このファミレスに現れる中年のオヤジで、いつもポテト大盛を頼むと何十袋もケチャップを要求しケチャップを食べ続けるファミレスの危険人物の1人だった 「今も既にケチャップ20袋も頼んだの…私もぉキモくて」バイトの女の子はため息を吐いた 「最悪な時間帯に当たったわ…」ミカは内心嫌でしょうがなかったが、みんなで何とか頑張ろうと3人は気合いを入れてホールへ向かった
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