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「・・・どうして?」
「へ?」
「・・・どうしてあなたはここに倒れていた?」
どんだけ言葉省きたいんだよ。なんといいますか、あなたは綾波さんですか。
「カクカクシカシカだったわけですよー」
事情を話す。
「・・・把握」
「じゃあキャンプに戻りましょか」
名も分からない彼女は小さくコクと頷いた。そして歩出した俺の後ろを急々と可愛げに着いてきた。
なんだこれ・・・・俺がいつ狼になってもおかしくない、ホロになってもおかしくない。そんなシチュエーションな訳です。いや、それは違うな。
しかし、彼女に手を出すとなんだか良からぬことが起こりそうで、ただひたすらにこの超絶タシターン美女と一緒に歩いているだけです。
「あ、あの!えっと、名前なんて言うんですか!?」
「・・・・宇宙人は居ると思う?」
・・・・・・
「あの、アーユーネーム?」
「Are you from Japan?」
・・・・・って
「質問を質問で返すなあーっ!!疑問文には疑問文で答えろと学校で教えているのか?わたしが“名前”はと聞いているんだッ!」
「・・・あそこのアリに言ってるのかと思った」
それはギャグのつもりなんですか!?
「・・・・逢坂有希」
どこがネタ元か分かりやすい名前ですな。
「俺は東野成也です!これからよろしく!」
「・・・・あだ名はナルガクルガ」
いまいちしっくり来ないあだ名ですな。ていうかモンハンですか!?
「・・・・行こ?」
俺はこの不思議系無口美少女と再度歩き出した。
だからこそ、俺は一度言いたかった。
「さ、帰るまでがコミケです」
「・・・・・?」
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